【ポールスミス】エルメネジルド ゼニア 2020年春夏コレクション、廃墟の中から顔を出すスタイリッシュな洋服

ポールスミス

エルメネジルド ゼニア(Ermenegildo Zegna) 2020年春夏コレクションが、2019年6月14日(金)にイタリアミラノで発表されたポールスミス 偽物今季のテーマは、「#UseTheExisting」

工業エリアの廃墟を舞台に

エルメネジルド ゼニア 2020年春夏コレクション、廃墟の中から顔を出すスタイリッシュな洋服|写真2

会場に選ばれたのは、ミラノ郊外に位置する広大な製鉄所跡地かつては人々から忘れ去られ、荒れ地と化したこの地域一帯も、街や新たな目的と繋がりを得て、再び都会的な姿に戻りつつあるという

エルメネジルド ゼニア 2020年春夏コレクション、廃墟の中から顔を出すスタイリッシュな洋服|写真20

エントランスには、高級車が用意されていて、広大な敷地内に位置する会場へと観客を誘導する辿り着いたのは、骨組みが剥き出しになった巨大な建物演出として加えられた火薬の煙、そしてたった今振り出したばかりの夕立によって巻き起こった砂埃が入り混じり、会場には一気にインダストリアルな空気感が加速するそして真っ白なスポットライトの合図で、ミラノファッションウィークの初日を飾るショーがスタートした

“シワ”から生まれる様々な表情

エルメネジルド ゼニア 2020年春夏コレクション、廃墟の中から顔を出すスタイリッシュな洋服|写真10

今季のワードローブの最大の特徴となるのは、テキスタイルに施されたシワ加工グレーの端正なシルエットのスーツには、くしゃっとした柔らかなシワ加工をいれることで、親しみのあるラフな印象をプラス

エルメネジルド ゼニア 2020年春夏コレクション、廃墟の中から顔を出すスタイリッシュな洋服|写真42

また、ストライプ柄の薄ピンク色のスーツには、ライン状の真っ直ぐなシワをランダムに配置した柄とシワが混じることで、独特な見え方を演出し、複雑な模様が浮き上がるように見える仕掛けのようだ

シティライクなムードを落とし込んで

エルメネジルド ゼニア 2020年春夏コレクション、廃墟の中から顔を出すスタイリッシュな洋服|写真9

コレクション全体を通して感じたのは、クリエイティブ ディレクター アレッサンドロサルトリが得意とするストリートやスポーティーな要素を抑えたスタイリッシュなムードグレーのブルゾンや、ブラックのレザージャケットといったアウター群は、ショート丈が目立つボトムスには、細身のセンタープレスのパンツを合わせることで、無駄のないクリーンな印象をプラスする

サステナビリティを実現するファッション

エルメネジルド ゼニア 2020年春夏コレクション、廃墟の中から顔を出すスタイリッシュな洋服|写真59

ワードローブを象るファブリックには、艶やかな光沢を放つテクニカルシルクや軽量かつ頑丈なウールなど、デザイナーのこだわりを詰め込んだ素材が選ばれているのも今季の特徴

エルメネジルド ゼニア 2020年春夏コレクション、廃墟の中から顔を出すスタイリッシュな洋服|写真8

実はそれらのファブリックは、今季のテーマをもとに、最新のリサイクル技術で生まれた賜物そこには、新たな可能性を秘めて生まれ変わろうとしているこの会場ともリンクした、“サステナビリティ”のアイディアがベースとなっているポールスミス 激安

無機質なカラーパレット

エルメネジルド ゼニア 2020年春夏コレクション、廃墟の中から顔を出すスタイリッシュな洋服|写真7

コレクションを彩るカラーパレットは、セメント、スチール、カーボン、サンド、マットゴ ールドのアーストーンなど、インダストリアルなムードを助長する無機質な色彩が多く並ぶそれらの中には、工場の煙によって、ところどころ“もや”がかかったような色ムラのあるデザインも存在する